懐かしい謄写版のはじめはエジソンだった

2017.08.16

今では使われなくなった、あの懐かしい謄写版(ガリ版)の始まりは、かの大発明家エジソンだということをご存じですか?

昔、学校などで配られるプリントやテスト用紙には、謄写版(ガリ版)で作成・印刷されたものが主流でした。

この謄写版は1876年エジソンが発明し『ミメオグラフ』と名付けられました。

当初は電気絶縁用のロウ紙に電気ペンを用いて文字の形に小さな穴を穿孔した原紙をスクリーンの付いた木枠に貼付、ローラーでインクを押しつけて紙に印刷するものです。

この電気ペンは、先端の針が電流によって上下に震動して小さな穴をあけるもので、数字やアルファベットには適しますが、字画の多い漢字には適しません。

1893年(明治26年)シカゴ万博でエジソンが発表したものを、日本人の堀井新冶郎が見て参考にし、翌年明治27年に薄い和紙にパラフィンを塗布した原紙を開発し、鉄板の上に原紙を置き、鉄筆で文字を書いて(傷をつける)インクをしみこませて、印刷する方法で特許をとりました。これが、改良されおよそ1970年代まで日本で使われていたのです。

最初のアイデアはともかく、日本で使えるように改良と進化させるところは、日本人の得意とするところです。

スタッフ O