2017.03.08
前回、肌の素晴らしいビスクドールを紹介いたしましたが、今回はワックス(ろう)ドールを紹介いたします。
ワックスドールは、16世紀頃より教会で修道僧が燭台に流れたろうの残りを使って作り始め、宗教的な祈りの対象でした。
17世紀に入ると、ワックスドールは、素晴らしい衣装を付け、ガラスドームに納められるようになりました。ろうの肌は半透明で、つやのある質感がとても美しい人形です。
写真のワックスドールは、1880年イギリスで作られたもので、ピエロッティタイプのワックスドールといいます。
ピエロッティはイタリア人で1770年頃イタリアからロンドンに移住し、ワックスドールを作り始めました。
そして持ち味を生かしながらワックスドールの黄金時代を築いた人物ともいえます。
当館には数々の19世紀末ごろの人形が展示されておりますので、是非これら貴重な人形たちを見に来てください。
スタッフO