2016.05.04
栃木市にある桜とあじさいで有名な山、太平山山麓の森の中にある古刹「大中寺」。
このお寺は禅寺で、栃木県人なら誰でも知っている七不思議の伝説でも有名です。
この寺にある七不思伝説を簡単に紹介します。
その1.東山の一つ拍子木
この寺に異変が起きるときは、決まって東の方角から拍子木の音が聞こえるという。
しかし、この音はこの寺の住職にしか聞こえないらしい。
その2.馬首の井戸
戦で敗れ逃げてきた武将が愛馬の首を切り、井戸に投げ入れた。武将は門前で
自害。以後、井戸には馬の首(姿)が浮かび、馬のいななきも聞こえるという。
その3.不開の雪隠(あかずのせっちん)
雪隠とはトイレのこと、大中寺へ逃げてきた武将が自害し、追いかけてきたその妻
が夫の自害を知り、自ら雪隠にこもり自害した。以後、その雪隠に入ると自殺した
り、発狂したりする人が後を絶たず、住職が封印した。
その4.不断のかまど
ある小僧が夜遅く寺に帰ったが中に入れず、寒さをしのぐために外にある釜戸の中
に入って寝入ってしまった、朝になり人はいるとは知らず釜戸に火を焚かれ小僧は
焼け死んでしまった。それ以来その釜戸の火を絶やさず人が入ることがないように
した。(いまは火は焚かれていません)
今回はここまで、後篇につづく・・・
スタッフ O