四つの県が接する広大な渡良瀬遊水地

2016.09.14

栃木県南東部に渡良瀬川に思川と巴波川が合流する地点に、広大な湿地帯全体が堤防によって囲まれた遊水地があります。

面積は約33㎢で、明治時代から始まった足尾鉱毒事件による鉱毒を沈殿させ、無害にすることを目的につくられた遊水地です。

この遊水地は栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県の4県に接し、特に遊水地南東部の堤にある道路を車で走ると、県境が複雑で県境を知らせるカーナビが騒がしいくらいです。

現在では、ラムサール条約の「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」に登録され、ウインドサーフィンや釣り、ジョギングコース、サイクリングなど休日には多くの人たちの憩いの場所となっています。

毎年3月下旬にはこの遊水地にある広大なヨシ野原で壮大な『渡良瀬遊水地ヨシ焼き』が行われます。 このヨシ焼きの景観は素晴らしく、風向きによっては20km離れたところでも灰が舞い降りてくることもあります。

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