ロンドンおもちゃ博物館より受け継いだ約7000点のワールドトイコレクションから厳選したヨーロッパを中心とした世界のおもちゃを展示しています。
数百年の時を超えた歴史的、芸術的価値あるコレクションに触れることで、様々な人々の思いや時代性、そしておもちゃの素晴らしさを感じ、世界の文化史の一端を学ぶことができます。
制作年:1919年
バンダイミュージアムに来られたお客様が先ず目にされるのが、正面玄関脇にある「ペンデル・プリンセス号」です。
イギリスで自動車として活躍後、移動遊園地などの蒸気発電機として使用されていました。
日本に渡ってから道路を走行したこともあるそうです。
貴重な文化遺産として多くの方に親しまれているほか、記念撮影スポットとしても人気です。
制作年:1904-1922
産業革命後のイギリスの繁栄を影で支えた19世紀の炭鉱街の一日の生活のようすを約170体の人形たちなどで精巧に再現しています。
今から約100年以上も前の1904年から18年の歳月をかけてイギリスのフェルペス夫妻の手によって作られました。
1924年にイギリスで開催された「大英帝国博覧会」に出展されて、当時、大変な話題を呼びました。
現在は作られた当時の仕掛を生かしたまま修復して動態で展示されています。
制作年:1890年~1930年頃
ヨーロッパのアンティークなドールハウスを中心に、メルヘンチックで明るい公園をイメージしたジオラマです。イギリス製の豪華なお屋敷、ドイツ製のイギリス風別荘、アメリカ製のジェネラルストア、それぞれの造形芸術をお楽しみいただけます。
制作年:1916年
1916年にタイ国王に贈られたキャデラック社特製モーターカーです。
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< 解説 >
1/4サイズのキャデラック社特製モーターカー。
1916年にキャデラック社よりタイの国王に贈られたものです。
このオープンカーは、「ペダルカー」と呼ばれる子供用の乗用玩具のひとつで、動力に大型のモーターを使用し、変速機でスピードを調節することができます。
当時のキャデラック社の最新車種であるキャデラック「モデル53」と思われます。
制作年:19世紀
旧約聖書「ノアの方舟」をもとに作られた宗教的評価の高いおもちゃです。
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< 解説 >
ノアと彼の家族を大洪水から救ったという旧約聖書をもとに作られています。
つがいの動物たちは職人さんによって一体ずつ手彫りで作られています。
最初に大量生産されたのは18世紀のドイツで、ビクトリア時代には、宗教に関係するということで、中流階級の家族が日曜日に遊ぶことを許されたおもちゃのひとつとして、社会的に立派な評価をえました。
制作年:1950年代
ドイツ空軍のパイロット専用飛行機がモデルで、ミッキーマウスが描かれています。
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< 解説 >
ドイツ空軍のエースパイロット、アドルフ・ガーランド専用の飛行機です。
第二次大戦中に705回出撃し、104機の敵機を撃墜した彼はミッキーマウスと葉巻が大好きだったため、搭乗機にはパーソナルマークとして対立国アメリカのキャラクターである、葉巻をくわえたミッキーマウスが描かれていました。
この戦闘機は、1950年代イギリスのトライアング社より発売されたもので、ゼンマイを巻くことでプロペラを回転させながら走行することが出来ます。
制作年:1950年代
テディアベアという名前が生まれたエピソードを再現した作品です。
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< 解説 >
テディベアと言えばドイツのシュタイフ社が有名ですが、実はアメリカで生まれたものなのです。
米国の26代大統領セオドア・ルーズベルトがハンティングに出かけた際、成果が上がらずにいたところ、同行の者が大統領のために小熊を連れてきましたが、大統領は小熊を撃つことを拒みました。
この美談から大統領の愛称である「テディ」をとり、「テディベア」と呼ばれる熊が売られて大流行となったそうです。
制作年:18世紀中頃
アンティークトイで最も古い250年前に作られた人形です。
< 解説 >
ワールドトイコレクションの中で最も古いコレクションです。
イギリスのウッデン・ドールの特色をよく表しており、18世紀の中頃に制作された木彫りの人形です。
制作年:20世紀初頭
15~16世紀に誕生した美しい家の模型のおもちゃで精巧に作られています。
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< 解説 >
ドールハウスとは、建物のみならず家具や調度品などのミニチュアを使って生活を再現した、家の模型のおもちゃで15~16世紀のヨーロッパで誕生しました。
当時の貴族が肖像画を描かせることと同じ感覚で、自分の屋敷の模型を作らせたのがはじまりとされています。
家そのものも素晴らしい作りですが、小物ひとつひとつ全てが専門の職人による手作りとなっており、玩具というよりも芸術品といえるのではないでしょうか。
制作年:1903年
当時流行していた蒸気機関車でも人気があり大量生産されたモデルです。
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< 解説 >
この作品は実車に忠実なスケールモデルとして作られるようになるきっかけとなった作品で、当時人気があり大量に作られました。
制作年:1930年代頃~1950年代頃
20世紀中頃、カラフルなバイクのおもちゃたちです。
< 解説 >
20世紀中頃、主に日本、アメリカ、ドイツでカラフルなバイクのおもちゃが作られました。
鋳鉄やブリキで作られており、ゼンマイが組み込まれているものなど、様々なバリエーションがありました。
蛇行走行するものや、人が乗り降りする動作を再現するなど、機構の凝ったものも多く有りました。