七不思議伝説のある古刹、大中寺 後篇

2016.05.18

以前、栃木市大平山にある大中寺にまつわる七不思議伝説の前篇で7不思議のうち4つを紹介いたしましたが、今回は後篇ということで残り3つのお話を紹介いたします。

 

その5.根なし藤

上田秋成によって江戸時代後期に著わされた読本作品『雨月物語』中の1篇「青頭巾」の元話にもなっている伝説。荒れ果てた大中寺の人喰い僧を、旅の途中の禅僧が成仏させる話で、人喰い僧が成仏した後、この禅僧が墓に杖を立てると自然に根が出て芽もでてきて「この芽が生い茂るようになればこの寺も栄えるようになるだろう」と言い去って行った。現在は大きな藤の木となっている。

 

その6.油坂

ある小僧が夜勉学をするため、灯り用の油がなくなり寺の本堂から油をこっそり盗んでいた、ある夜にそれを見つかってしまい、逃げる途中で坂を転げ落ち死ん でしまった。 それ以来この坂を通ると不幸が起きるといわれ、寺では脇道をつくり寺の大切な行事以外この坂を使わなくなった。現在も竹の棒で通れなくなっている。

 

その7.枕返しの間

この寺の本堂に寝泊まりする際、本尊に足を向けて寝ると、朝必ず頭が本尊の方   に向いているという・・・。(単に寝相が悪いのか)これにて大中寺の七不思議のお話は終わりです。

追加、筆者は年に数回休日の早朝にこの寺にお参りをすることがありますが、その度ごとにまだ雨戸も開いていない本堂から必ずといっていいほど、かすかに幼児の笑い声が聞こえるのは気のせいか、、、、、

 

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