音を初めて記録した男エジソンと蓄音機

2016.06.29

大発明家トーマス・エジソンの三大発明と言えば、白熱電球・蓄音機・映写器が有名ですが、今回はその中の蓄音機についてお話ししましょう。

蓄音機の発明の前にエジソンは電話機の開発に力をいれていました。

しかし電話機はかの有名なグラハム・ベルによって1876年特許を取得され、電話機開発競争に敗れてしまいました。

電話競走に敗れたエジソンは発想を切り替え、「電話を伝言板のように使えないだろうか?」これは現在の留守番電話やボイスレコーダーに通じるものがあります。

「何も電話にこだわる必要はない。音を記録することができればよいのでは?」と考え蓄音機の発明に乗り出しました。

そもそも音は、空気の振動として伝わるものなので、この空気振動を震動板で捉え、震動版に針を取り付け記録媒体に針で音の振動を刻み付ければ音が記録でき、再生するときは記録媒体に傷つけられた溝を針でなぞり、針についている震動版を震動させることで可能になると考えました。

この原理を機構的に具体的に開発し、「目には見えない音を記録する」ことに成功したのです。

まさに1877年エジソンが30歳のときのことです。

この音を記録し再生することができる蓄音機に当時の人々は驚嘆し、エジソンが一躍名声を得たのであります。

バンダイミュージアムの中にあるエジソンミュージアムには現在も音を聞くことができる当時の蓄音機があり、実演もしていますので是非エジソンの音を聞きにきてください。

スタッフ O