早口言葉で信用されたエジソンの蓄音機

2018.11.14

大発明家エジソンが蓄音機を発明したのは1877年のことですが、当時はまだ蓄音機が音(声)を録音し、再生できる機械であることを疑うひとは少なくなかったようです。

一部の人はこの機械をインチキな見世物だとか、陰で人がしゃべっているだとか、「たかが声の缶詰ではないか」などとやっかみの批判があったようです。

1878年のある日のこと、一人の宣教師がエジソンを訪ねてきて、録音させてほしいと申し出ました。

そして、ものすごく早口で聖書の中の人物の名を挙げていったのです。

それを再生して聞いた彼は、「これでこの機械は本物であると確認できました。なぜなら、世界中で私ほど早口で話せるのはいませんからね」 と言って帰っていったということです。つまり、かれはこの蓄音機という機械は陰でひとがまねして話をしているものだと思っていたのでした。

蓄音機は当時それほど画期的な機械だったのですね。

スタッフO